少し遅れて、先週のことだが、日本地理学会に参加してきた。
日本地理学会では、年に2回の学術発表大会を開催しており、春が東京(を含めた首都圏)、秋が地方になっている。
この春は、早稲田大学の早稲田キャンパスで開催された。
高田馬場駅から歩いて行ったんだけど、一切案内がなくて、困った^^;
いや、駅からの途中は良いのだが、キャンパスの門とかにも無かったから、どこに行けば良いのか迷ってしまったよ。
とりあえず、会場の前にはコレが貼ってあったけど、迷いに迷った笑
まぁ、それはともかく、全体的には、会場数が多い割に、時間が短くて、聞きたい発表がかぶっているという状態だった。
もう少し、プログラムは考えて欲しいなあ。
それはともかく。
今回は、地理教育が熱かったので、その辺りをメインに見に行った。
見てきた発表の中で面白かったのは、以下の通りかな。
○ドイツ地理教育におけるシステム思考を用いたコンピテンシー論とその教育の検討
海外の地理教育について言及されている点が、非常に興味深かった。
本来はあってしかるべき視点だと思うが、日本人は認識が甘いので、なかなか定着しないだろうなというところだな。
そういう意味では非常にもったいない。
○明治期東京におけるアドレスマッチングシステムの構築
明治時代の古地図を用いて、住所を抜き出し、アドレスマッチングができるようなシステムを開発しました。というお話だ。
なかなか面白い視点だと思ったが、まだまだ作ってみました的な感じだったので、今後の発展に期待といったところだろうか。
ちょっと、使ってみたいのだが笑
○「水害地形分類図デジタルアーカイブ」の公開
日本全国、海外も含めて、各所で作られている水害地形分類図をデジタル化して、公開しましたというお話だった。
これは、場所によっては非常に使えるね。
権利関係とは、ちょっとめんどうくさそうだけど、防災とか、研究にはぜひとも参照したい。
これが無料で使えると言うことは大きい。
○シンポジウム「地理教育での魅力的なGISの活用―AR(拡張現実)技術の導入―」
簡単に言うと、高校地理教育で、どういう風にARとか、GISを用いていくのかというお話。
JunaioというARソフトを用いた事例はなかなか面白かったが、研究発表というよりは、事例発表が多くて、「やってみた」「こうだった」だけだったのが、残念だったかな。
もう少し、そうやったことによって、どういう効果があったのかとか、学習にどうつながったのかとか、そういうことがその後の展開も含めてあった方が学術的には意味があったと思う。
後、結局、手法論は殆ど語られなかったので、やってみたのは良いが、それをどうやって現場で使えと? といった感じだったね。
講評で語られていたが、結局魅力的なソフトがないというよりは、高校教員のみなさんのやる気がないから、しっかりと教育に活かせていないと言った方が正しいので、その辺りは、しっかりと見直して欲しいところだな。
年に二回の学術発表大会ではあったが、なかなか楽しめた会であった。
ここでは、ある程度思ったことを書いているが、やはり、実際に見に行くと良いのではないだろうか。
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