14日夜に熊本県でM6.5の最大震度7の地震が発生しました。
被災された方々、特にお亡くなりになった方々には、お悔やみ申し上げます。
東日本大震災の時も衝撃的でしたが、それから5年でまた大きな地震が起きてしまった。
今回は、、津波が起こっていないとはいえ、徐々に徐々に死者・行方不明者が増えてきました。
今夜から大雨が来るらしいので、土砂災害が発生する可能性が非常に高くなるので、皆さん本当に気をつけて下さい。
ちょっと、四月って忙しいねという状態だったので、書いていなかったのだが、14日の内に書いておけば良かったのかなと、あんまり見ている人も多くない状態で思っていたりいなかったり。
今回、地震が起こったのは、中央構造線と呼ばれる、地理・地学・地質をやっている人々にとっては、非常になじみの深い断層系で起こった地震であった。
その辺の専門家が見たら、一度起きたら、まあ、他の所でも起こるよね? という感じの所だったんじゃないかな、と私は思っている。
中央構造線について語ると長くなるし、厳密には正確に分かっていないので、中央構造線については、割愛するけど、だいたいこの茶色の楕円で囲んだ辺りのことなんだよね。
綺麗にその辺で起こっている。
断層系ってつまり、断層の巣みたいなものだから、14日のM6.5の地震以降に起こっている地震は、まあ当然だよねという地震だったりするんだよな。
ここで、非常に気になっていたのは、気象庁の発表とそれに付随する報道。
M6.5の地震の後、M5程度の余震が続く可能性があるので云々かんぬん。
ここで気象庁が言っているのは、
「かなり大きめな地震が今後も起こる可能性があるので、気をつけて下さい」
と。
ただし、ここで一般の人々の認識は
「この後も地震が続くかと思いますが、M6.5ほどの地震は起きません」
という感じに受け取ってしまっている可能性がある。
余震という言葉をしっかりと知っている専門家としては、注意をしているつもりなのだが、その専門知識のない一般人にはそれが伝わっていない。
防災を専門とする人間としては、それくらい知っていてよというお話であるのだが、普通に考えたら無理だということもわかる。
それでいて、今回の実は「前震」であり、「本震」は16日早朝に起こったM7.3の地震だった! なんてことも専門家的には十分に考え得ることなのだが、一般人には、そんなことしらないよ! ということだろう。
そもそも、私の見立てでは、これって本震とか前震とかって分けること自体がナンセンスで、連動して別の場所で複数の地震が起こっている(群発地震)なんじゃないのと思っている。
もっとも、この本震とか余震とかというのは、後に歴史とか、地震学で記録をまとめるために使われている用語に過ぎず、
現在を生きている人々にはあんまり関係のないことで、被災している人々にとっては、どれも地震が起こっているということには変わりがない。
だから、
今後も地震が続く可能性が高いので気をつけてください。
という言葉だけで十分なはずである。
もちろん、一般市民の防災リテラシーの向上は急務で有り、必須であると思われるが、情報を発信する側も、そういったことをしっかりと認識して、わかりにくい言葉をできうる限り使わないように情報を伝えなければならないのではないのだろうか。
そして、情報を受け取る側も、それってどういうことなの? ということをしっかりと捉えられる情報の見極めが必要になるのではないだろうか。
専門家がと、専門家や公共機関の所為にすることは簡単だが、それで死んでしまっては元も子もない。
神ではない専門家に自然科学の全てを解き明かすことは不可能であるし、公共機関がフォローできることにはもっと限りがある。
結局は、情報を使う側の問題に起因するところが大きいのである。
どちらかの所為というつもりは、私はない。
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