暖冬という言葉が飛び交う今日この頃。
仕事の合間にちょっと毎年恒例のスキーに行ってきた。
正直言って、今年は暖かいから、雪があるかどうか、非常に不安だったのだが、
まぁ、案の定ないわな笑
長野県のエコーバレースキー場というところだったのだが、白樺湖の傍で、太平洋側だ。
西高東低という言葉はよく耳にすると思うが、日本列島の西側に高気圧があり、東側に低気圧がある状態を言う。
それが典型的な冬型の気圧配置になるわけなのだが、この気圧配置になると、日本海側は降水し、太平洋側は乾燥する。
どういうことかというと、ある程度誤解覚悟で、簡単に言うと以下のようになる。
- 高気圧は下降気流であり、低気圧は上昇気流となっている。
- 人間たちに影響のある地表付近では、高気圧で下降してきた空気が、低気圧で上昇していく空気を埋めるために、風となって低気圧へと向かう。
- そうすると、日本海で湿った空気が太平洋側へと流れていき日本の中央にある山脈にぶつかって上昇する。
- 上昇した湿った空気は、気温の垂直低減率よろしくで、ぐんぐん気温が下がっていき、やがて飽和水蒸気量を上回って、雨となる。ところによっては雪となる。
- 雨(雪)を降らせて、乾燥した空気は、今度は山を下りていくことによって、気温の垂直低減率に従って、今度はぐぐんと気温を上げることによって、日本海側に乾燥したやや暖かな空気で覆い尽くすこととなる。これがフェーン現象だ。
- 東側にある低気圧によって、空気は上昇するが、乾燥しているのであまり降水しない。乾燥した晴れの日が続く、太平洋側の冬である。
このような形で、元々太平洋側には雪は降りにくい。
今年の暖冬は、その少ない雪をもっともっと少なくしたというわけだ。そんなことを実感したところであった。
スキーの方は、人工雪である程度は滑れる状態だったが、雪質は最悪だった。
ところどころがアイスバーンになっていて、滑るわ痛いわで、さんざんでしたよ。
初めて滑る後輩を教えていたけど、このコンディションはかなり可哀想だった。
それでも、根性があった彼女は、なんとかかんとかボーゲンだけはできるようになったけどね。
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