少し前の話だが、国立科学博物館で行われているワイン展に行ってきた。

国立科学博物館と、ワインはうまく結びつくイメージがなかったのだが、行ってみて、少し納得した。

ワインは、科学。いや、化学ということだ。

ブドウということで生物学の側面もありつつ、展示で語られていたのは、まさしく化学だった。

いやー、久しぶりにベンゼン環とか見たよ笑

ブドウの生育から、品種、収穫、そして、発酵してワインになるまで、非常に分かりやすく紹介されていた。

ブドウは、生食用ワイン用で品種が違うそうだ。確かに、カベルネソーヴィニヨンとか、甲州とか、ナイヤガラとか、ワインを飲んでいるとブドウの名前とかも書いてあるけど、生で食べるために売ってるのは、巨峰とかでワインに書いてあるようなブドウはあまり見ない。リンゴは生食用と加工用があるって、加工用農家の出身の友達が言っていたのを思い出した。

その他にも、ブドウ踏みとか、知識的には知っていたけど、疑似体験コーナーとかあって面白かった。

そういったぶどうからワインができるまでに止まらず、ワインの歴史、グラス、プレミアワインまで、幅広くワインについて知ることができた。

なんだかんだで、3時間くらい見てしまって、常設展の方もみようかと思っていたのだが、行けなかったくらい。でも、非常に満足のいった展覧会といえる。

最後に図録などと一緒にワインも売っていて、買おうかとも思ったが、まぁ、家がワインだらけなので、今回は見送りましたとさ笑

とりあえず、図録は購入したので、個人的には、満足というところ。

ワイン展 ―ぶどうから生まれた奇跡― | 2015年10月31日(土)~2016年2月21日(日) | 国立科学博物館(東京・上野公園)

会期は2015年10月31日(土)~2016年2月21日(日)とのことなので、まだやっているようなので、よろしければ、上野へどうぞ。

 

ところで、ワインというと、実は、地理な話だと思っている。

その土地の地酒と言ったら、日本酒、もしくは焼酎というのが定番だが、ワインという土地もある。

山梨岡山だ。著者は、研究の調査地として、何度も通い詰めている場所である。

岡山の場合は、日本酒もあって、マスカットが有名だからという理由で持ち上げられている感じも否めないが、

山梨の場合は、地酒は、日本酒ではなく、完全にワインである。

現在は、甲州市となっているが、勝沼には、数多くのワインセラーがある。日本酒の蔵元がたくさんあるというのならば。他の地域にもありそうだが、これだけの数のワインセラーが密集しているのは、日本ではここだけではないだろうか。

ワイナリーマップ | 甲州ワイン

ワイン用の良いブドウが取れる。それを使って葡萄酒を作る。

ブドウを大量に栽培しているというのは、山梨の地域性である。山梨におけるブドウは、江戸時代から栽培されていたらしい(上記ワイン展図録より)。

その地域性のおかげもあり、おそらく、山梨の風土に根付いた甲州という品種のおかげもあり、山梨は日本であっても珍しいワインを特産品とする場所となったのだ。

そのほか、北海道の余市や函館、山形、島根などのワイナリーも最近、よく聞くようになっており、ブドウを自家栽培しているところと他の地域から持ってきているところとがあるが、特色のある美味しいワインが色々と楽しめるようになってきた。

個人的にオススメなのは、ナイヤガラ種を使った余市ワインを非常に香りが良かったので推したい。

※銘柄は忘れた。

後は、昨年のワインシーズンに甲州市を訪れた際に買った機山洋酒工業のスパークリングワイン「キザンスパークリングトラディショナルブリュット」は非常に美味しかった。

香りが良くて、泡が小刻みに舌に当たってくる感覚がちょうど良い具合で、美味しかった。なんか、細々とやっているマニアック? な会社らしくて、あんまり出回っていないので、手に入れるのは大変かもしれないけど、一応通販でも売っているみたい。

機山洋酒工業


秋に行ったときの写真

「キザンスパークリングトラディショナルブリュット」はこちら

さて、ワインは地理学的な話はまだまだあるのだが、完全に脱線したので、また次回に譲りたい。