- 書名:地理×お茶の水女子 – 地理3月増刊
- 著者:お茶の水女子大学ガイドブック編集委員会
- 出版社:古今書院
- 出版年:2016年
主にお茶の水女子大の地理科の皆さんが作成した原宿・表参道の紹介本である。
地理を学んだ女性たちの視点で紹介されている。
目次としては、以下の通り。
- その1:地理女子がつくったガイドマップ
- その2:もっと知りたい表参道・原宿界隈
- その3:ガイドマップうら・おもて
- その4:ワンランク上のまちあるき with 地図
- その5:「地理×女子」 誕生!
こんな形で、原宿や表参道が紹介されている。
その1に紹介されている個々の学生が作成したポスターは、なかなか面白かった。
原宿や表参道は、あまり行ったことがないので、「ほうっ」と思う情報もなかなか多かった。
個人的には、以下のガイドマップが面白かったかな。
- 気分は都会脱出? 原宿・表参道散策
- オタク文化を訪ねて
- ブラタモリファンに捧ぐ表参道散歩
- 原宿・青山 歴史と散歩の旅
その2以降は、学生ではなく、教員や出版編集者などが補足説明やコメントを寄せている。
ここはここで読み応えがあり、その1は正直言って、本当にガイドマップであり、学術的な内容はほぼなかったが、こちらは学術的な内容が盛り込まれており、「ほほう」という内容も多かった。
読んでみて、総じて思ったことは、コンセプトがいまいち統一されていなかったかなというところ。
お茶の水女子大の授業で作ったものであるらしく、しかも、最初は出版する予定ではなかったようなので、致し方ないかね。
最後に、書かれていたが、やはり出版物としては、プロのレベルには達してはいないと言える。
特にGoogleMapなどの無許可で印刷できないWeb地図が数多く使われている。
体裁が整っていないとか、表記の揺らぎが大きいといったところは、それほど大きな問題ではないので、まぁ、極論許容できるが、こういったライセンス違反等は、最悪お金の問題にまで発展するので、まず第一に気にしなければならないかと思われる。
そういった意味では、最後の方にある。
- 旅行ガイドブック編集者から見た学生マップ
- オンライン地図情報を活用したまちあるき
- 学生によるガイドマップ作成の課題
- 地理学のアウトリーチと本増刊号の位置づけ
この辺りが、最も重要なことな気がする。
少なくとも、地理系や出版系の授業を行う上では、注意しなければならない情報であり、非常に有意なものであったと思われる。
この本に紹介された人々は、4月にタモリ倶楽部にも登場していたらしい。
地理×女子は、ブームになりつつあるのかね?
まぁ、歴女とか、カープ女子とか、云々、女性が関わってくると何か持ち上げられているような気もするがね。
ただし、ブラタモリ等々の影響もあって、まちあるきが流行っているのは事実かな。
この本も、この本を持って、原宿や表参道へ行ってみるのも面白いかもしれない。
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