今日は、防災の日だった。

1923年9月1日に起こった関東大震災にちなんで、1960年に制定された。

私が小学生だった頃は、9月1日といったら、2学期の始まりの日で、始業式で校長先生が防災が云々かんぬんと話したり、避難訓練をしたりとしていた、集団下校したり、ような気がする。

今は、脱ゆとりなのか、どうなのかいまいちよくわからんが、9月1日から2学期が始まる、というわけではないらしい(近所の小学生談)。

つまり、始業式は今日じゃないと言うことか?

それはわからないが、防災の日ということで、各地で防災に関していろいろと催しが行われているらしい。

毎朝、通勤中にラジオを聞いているのだが、

今朝は『ラジオ災害情報交差点』と題して、在京のラジオ局(NHKTBSラジオ文化放送ニッポン放送ラジオ日本TOKYO FMJ-WAVE)が共同で、災害時の各ラジオ局の対応とライフライン各社(東京電力東京ガス東京都水道局NTT東日本NTTドコモ)からのお知らせを流していた。

在京ということで、対象は主に東京とその周辺地域になるわけだが、災害に関する情報を得るという意味では、非常に良い放送であったと思われる。

各ラジオ局がどういった対応をするか、といった点に関しては、正直、各社ともにちゃんと対応するのね、ということで、甲乙を付けるのはあまり意味のないことだと思われる。

ただし、ライフライン各社からのお知らせは、災害が起こった際に、自分はどう行動すれば良いのか、という手助けになる情報であり、聞くと得する情報が含まれていた。

その中でも注目したのは、東京都水道局の災害時給水ステーションについてだ。

災害時給水ステーションについては、前々からちらほらと広告が出ていたので、気づいていた。しかし、あまり、積極的に調べてはいなかった。見るタイミングが、だいたい調べたりできないタイミングが多いからというのは、ちょっと言い訳だが。

災害時、おそらく、一番問題になってくるのは、水の問題だろう。つまり、これを知らないと、いろいろと困るということになる。

災害時給水ステーションとは、震災時に断水した際に水を配る箇所である。

大きく分けて、以下の3種類があるようだ。

  1. 給水拠点
  2. 車両輸送
  3. 消火栓等

基本的には、山奥とかそういう遠隔地でなければ、給水拠点が設定されており、そちらに行けば水をもらえるらしい。

さて、その給水拠点がどこにあるかというと、サイトのトップから[災害時に水を配る場所] – [お近くの災害時給水ステーション(給水拠点)はこちらから]と移動すると、ぺらっと地図の画像が出てきて、そこにいろいろとアイコンで書いてある。

わからん!

おそらく、このスケールの地図からその地点に行けと言われて、行ける人はほぼいないだろう。※すでに浄水所等の場所とかを知っている人を除いて

よくある話なのだが、情報は公開されている! ただし、使えない! というこの状況。

そして、愕然としてしまったのが、東京都って自前の公開型GISって持ってないの???

検索しても出てこなかった。

※ここにあるよ! って方、ぜひ教えてください。

こういうものが最も人々にGISを役立たせることができるものなのに、残念でならない。

一応、その他見てみると、ロケスマというアプリで、一応確認できるらしい。

東京都の「災害時給水ステーション」をスマートフォンで簡単に検索できます。

このアプリは、チェーン店の位置とか、かなり情報を載せてくれている(サイト版を見たら、もはや情報が多すぎて探せなかったが)アプリで、シーンによってはかなり有用なものだと思われるが、

災害時、わざわざこのアプリをダウンロードして、使うか? と言うと、かなり、実態に合っていないと思われる。

まず、東京都のWebGISがないということが大前提の問題ではあると思うが、ちょっとこういう重要な情報を一部の利害関係者に供与するような形で、丸投げするのは、どうかね、と思ってしまう。

一応、東京都オープンデータの試行で、災害時給水ステーション(給水拠点)一覧データというcsvファイルが公開されている。

※緯度経度の情報が入っているにもかかわらず、座標系(おそらく、JGD2011の緯度経度)が何か明記されていないという大問題だが

おそらく、探せば、ウェブブラウザで簡単に見ることのできるWebGISを公開している人もいるとは思うが、せっかくなので、ちょっと作ってみた。

※今後の利用状況によって、このCartoDBは変更が加わることがあります。