⇒全国地震動予測地図2016年版(地震調査研究推進本部)が発表された。
今日の各紙の朝刊に載っていたのを読んだけど、やっぱり、なかなか意味不明な状態になっているらしい。
まぁ、この地図自体は、非常に意義のあるものなのだが、いかんせん、専門知識と認識がないと難しいのよね。
このニュースにもあるが、リスクが低いから、「安心した」と思うこと自体が間違いなんだよね。
この地図は、ある程度の科学的な確率に基づいて、算出された結果を地図化しただけのもので、極論、当たるも八卦当たらぬも八卦の世界のお話なんだからさ。
数学の確率というものを中学・高校くらいで習ったような気がするが、確かにあの考え方で習ったとおりの認識だと、さっぱりわからんのよね。
そういう意味では、教育の失敗とも言えるわけだが、報道ももうすこし、わかりやすく認識を改める方向へもっていかないと、全く意味ないわけ何だ。
その辺は、研究者としての義務だよね。
ちょっと使っているモデルがよくわからんので、正確ではないのだが、説明文中の
「※ 「今後 30 年間に震度○○以上の揺れに見舞われる確率」が 0.1%、3%、6%、26%であることは、ごく大まかには、それぞれ約 30000 年、約 1000 年、約 500 年、約 100 年に1回程度震度○○以上の揺れが起こり得ることを意味しています。」
という文言から加味するに、
- 約30000年に1度の地震が起こる可能性がある地域
- 約1000年に1度の地震が起こる可能性がある地域
- 約500年に1度の地震が起こる地域
- 約100年に一度の地震が起こる地域
といった形に色塗りされているようだが、
たとえ、約30000年に1度の地震が起こる可能性がある地域であったとしても、
今日起こって、残りの約29999年地震が起こらないという可能性もあるんだよな。
いや、これはかなり大雑把な議論なわけだが。
それが30年のどこかで起こる…かもしれないと。
しかし、この地図を見る人々は、ああ、地震起こらないんだ! と思ってしまう。
それは、現在の人々の認識を考えると、致し方ないことなので、やはり、わかりやすいように研究者は説明をしなければならないと思う。
このニュースの最後にあるとおり、
「重要なのは日本中で強い揺れに見舞われる確率がゼロのところがないこと」
まったくその通りなのである。
皆さん、しっかりと地震に対する準備をしておきましょう。
まぁ、地震だけに限ったお話ではないのだが。
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